☆ウルフがドクロになった日~I LOVE BILLY!STAY FREE!!~☆その2

その後オレはテレビの仕事を始めた。ファックなお茶の間歌謡ショーをやりながらもTV WOLFとしていつの日かギターウルフをテレビに出したいと思っていた。ギターウルフとテレビで付き合うなんてできっこないって思ってたし、テレビに出ることが彼らにとっていいことなのかどうかは正直わからなかった。だけどテレビでみんなに見せたかった。俺が感じたことをそのままブチ込んでブラウン管の向こうのキッズ達に感じてほしかった。絶対に伝わると思ったし・・・。新宿アンチノックに下北シェルター、福生レッドバード、ギターウルフのライブがあれば観にいきカメラを回した。チャンスはほどなくやってきた。当時水曜日深夜に放送していた小室哲哉がMCの音楽トーク番組「TK MUSIC CLAMP」に出演してもらうことになった。セイジに曲の相談をしたら「スゲエ名曲ができたんだよ。『ミサイルミー』というタイトルなんだけどテレビではそれを演奏したい」。サウンドチェックのときビリーは言った。「なんかテレビって音がキレイで分離してるよ、なんか裸にされてるみてえでやりにくいよねぇ〜?」それはある意味テレビの本質を突いてる。ワイルドに野生で生きてきた狼たちはときに本質を見抜く。テレビ初出演、トークが最高だった。「ロックンロールにとって一番大事なものってなんなんですか?」という問いにセイジは「やっぱジャンプじゃねえかな?あと・・首のシェイキン・・・、ジャンプしないバンドとかあんま好きじゃないし」。これもまたロックンロールの核心だ。「ギターウルフさんは『環七フィーバー』、やっぱバイクですよね?」という質問にセイジは「もちろん」、トオルは「俺はチャリっす」、ビリーはガムをクチャクチャ噛みながら「俺は歩きっすね?」ビリーが全ての笑いを持っていった。「HEY!HEY!HEY!」に出演したときもダウンタウンのギャグにビリーが吹き出し口の中から噛んでたガムが飛び出た。ダウンタウンの二人から「何してくれてんねん?テレビやでこれ?」と突っ込まれたビリーは平然と床に落ちたガムを拾って口に入れ、爆笑する浜ちゃんを見て睨みながらクチャクチャやった。そのときも全ての笑いを持っていった。ビリーは天才だ。ビリーはいつも自由で嫌味がなくてカッコイイ。キューンソニーの社長の道彦さんが言ってた、「ビリーって唾吐いたり物捨てたりするじゃん、めっちゃ行儀悪いじゃん?でも一緒にいて一度もイヤな気したことないんだよね?なんでかな?って考えたんだけど、似合ってんのよ、それが自然と言うか・・・、要するに似合ってりゃ全然OKで、似合ってないヤツが唾吐いたりするからイヤな気するんだ、ってビリー見てて思った」って言ってた。スゴイ納得。あんな板に付いた不良いないもん、で、寅さんみたいに風来坊で自由でみんなに愛されてて、悪戯好きでさ、落ち込んでる人とか、一人ぽっちの人とか見ると悪戯して笑わせて、実はみんなにスゴク気を遣ってて、俺も何度ビリーさんのギャグに救われたかわかんない。「元気出せよ」って感じで浣腸とかしてくるしさ、万国共通ってか子供のまんまなんだよね、ビリーさんのギャグって。びっくりするほど頭の回転が速くて、俺なんかビリーさんのスピードトークには全然ついてけないし、あまりに展開が速すぎてジョークが理解できないことが度々あった。

by angelo4649 | 2011-03-02 12:38 | STAY FREE


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